ITエンジニアのキャリアプラン「転職か残留か」

ITエンジニアのキャリアプランとは?

転職すべきか残留すべきか

転職すべきか迷ったら

転職したいと思ったとき少しでも迷いや不安があるならば、行動する前にもう一度冷静になってよく考えてみましょう。IT業界のキャリアプランは人それぞれなので、すべての人に当てはまる正解はありません。他の人はどうなのかということより、自分にとって転職がいいことなのかどうかという視点を忘れないようにしたいものです。

転職のメリットとデメリット

転職は自分の人生を変える大きなチャンスです。前の職場で経験したことや持っているスキルが交渉材料となり、年収がさらにアップするかもしれません。転職を機に新しいことにチャレンジし、偏りがちだったスキルの幅を広げることもできるでしょう。エンジニアとしての総合力がアップすれば、市場価値の引き上げにもつながります。その一方で、転職することのデメリットも見逃せません。転職に対する社会の抵抗感がかなり薄れてきているとはいえ、転々と職場を変えている人はやはり企業から警戒されます。人材を1人雇用するのにコストがかかるため、採用してもすぐやめてしまうリスクが高い人はどうしても不利なのです。同じ中途採用なら、1社の経験年数が長い人のほうが企業の期待値は高くなります。

残留のメリットとデメリット

転職を断念して残留を決めたことが、自分にとって良い結果になる場合も少なくありません。雇用が安定しない世の中とはいえ、定年まで安定的に働ける土壌があるというのは大きな安心です。転職を視野に入れていないなら、社内のスペシャリストとしての地位を築くことを目標にできるでしょう。プログラマーからプロジェクトマネージャーにまでキャリアアップしていけば、収入も順調にアップしていきます。
残留のデメリットとしては、社内でしか通用しない人材として成長してしまう、もしくは成長が止まってしまうリスクが考えられます。持っているスキルが限定的で最新技術のキャッチアップも少ないとなると、長く勤めれば勤めるほど市場価値はどんどん降下してしまうでしょう。転職を考えていないとしても、社内の査定に大きく響いて収入ダウンにつながってしまうかもしれません。

メリットとデメリットをぶつける

転職したいと気持ちが強いなら、転職のデメリットと残留のメリットについて考えましょう。残留に気持ちが傾いたら、転職のメリットと残留のデメリットについて考えましょう。そのようにして両サイドから思考を刺激しつつ、自分の描くキャリアプランを実現するためにどちらを取るのが正解なのか冷静に判断しましょう。最終的に転職するかしないか決断するのは自分自身なので、後悔のないよう丁寧に考えていくことをおすすめします。