IT業界のキャリアプラン「フリーランスが急増」

ITエンジニアのキャリアプランとは?

急増している理由とは

若手フリーランスが急増中

近年、20代前半の若いうちからフリーランスになるエンジニアが急増しています。IT業界での実務経験はわずか2〜3年程度と、経験豊富とはいえないような年数ですが、それでも余りある案件に囲まれているというのがフリーランス市場の現状です。従来であれば、フリーランスはキャリアプランの中でもずっと先の目標になるはずの働き方ですが、なぜ今これほどまでに若手フリーランスが増えているのでしょうか。

エンジニアが圧倒的に足りない

IT業界は圧倒的なエンジニア不足に悩んでいます。企業の本音は即戦力のエンジニアを採用したいところかもしれませんが、エンジニアの絶対数が足りません。そのような中、中途採用にかかる手間を省いて即仕事が始められるフリーランスの存在は、人材不足に悩む企業にとって頼もしい存在です。個人との取引をあまり好まなかった大企業もフリーランスの存在に着目するようになっています。

魅力を感じる若手が増える理由

多くの若手がフリーランスに関心を抱くのは、雇用される働き方にそれほど魅力を感じなくなっているからです。エンジニアとしての志を持って入社しても、会社員になれば自分のやりたいことは二の次です。歯車のひとつである以上、会社から業務を命じられれば関心の有無に関係なく従わなければなりません。仕事に満足できなくても、十分な給与をもらえるなら頑張るモチベーションにもなりますが、将来に希望がまるで持てない状況下でやりたくない仕事をこなすことに虚しさを感じてしまうのです。就職前までは、社会に出ていかに個を実現するかが強く問われるのに、いざ社会に出ると個を発揮できないとなれば、若手が自由なフリーランスに魅力を感じてしまうのも無理はありません。
若手エンジニアが経験も人脈もないままフリーランスとして活動できるのは、フリーランスエージェントの存在も大きいといえます。エージェントは、フリーランスに代わって企業に売り込みをかけ、条件交渉から契約に至るまですべてサポートしてくれるので、経験の浅い若手でも無理なく案件を獲得できます。

フリーランスだからハイスキルとも限らない

フリーランスのエンジニアはさぞやハイスキルだろうと思われがちですが、実はそうでもないケースが少なくありません。案件によっては、アプリの自作経験があるだけで参画できるものや、既存コードを少しいじれる程度のスキルで参画できるものなど、少しの知識と経験だけでできる案件もたくさんあるのです。初歩的なスキルの案件から段階的にスキルアップしていけば、やがてはスペシャリストとしての地位を築くことも可能でしょう。