IT業界のキャリアプラン「近年の考え方」

ITエンジニアのキャリアプランとは?

近年のキャリアプランとは

IT業界のキャリアプランは多種多様

エンジニアのキャリアプランといえば、まずはプログラマーとして経験を積んでからシステムエンジニアになり、プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーになるというのがスタンダードでした。しかし、IT業界のあり方が技術の進歩とともに様変わりし、新たなキャリアプランがどんどん誕生してきました。では、実際エンジニアにはどのような選択肢があるのでしょうか。ここで、いくつかのキャリアパスについてご紹介します。

近年人気急上昇のキャリアパス3つ

ITの普及によって企業が膨大なデータを収集できるようになるにつれ、ニーズが急上昇したのが「データサイエンティスト」です。データサイエンティストの役割は、膨大なデータを分析し、企業のマーケティングに生かすことです。エンジニアは理系か文系かに関係なくできる仕事といわれていますが、データサイエンティストに関しては、数学的要素がかなり強い職業です。
エンジニアとしての基礎知識だけでなく、人間の行動分析など心理学の知識とユーザー目線の考え方が求められるのが「UI/UXデザイナー」です。競争が激化するWeb業界の開発において、UI/UXデザイナーの重要性はどんどん高まっています。
オフショワ開発の現場で活躍しているのが「ブリッジSE」です。発注する日本企業と受注する海外企業の橋渡し役となるブリッジSEに求められるのは、エンジニア経験と高い英語力です。文化的背景やビジネス習慣の異なる国同士が同じ目的を共有できるためには、高いサポート力も必要になります。ここでご紹介した3つのキャリアパスを選択するためには、IT以外のスキルも身につけていく必要があります。

フリーランスや起業家も増加している

多様な働き方を模索する中、フリーランスの道を選択するエンジニアも増えています。フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスの充実など、フリーランスが気軽に案件を探せるようになっているのも、増加を後押しする要因のひとつとなっています。それと同時に増えているのが起業家ですが、起業家の場合はハイレベルなビジネスセンスがないと生き残れず、多くの起業家は起業後数年とたたずに廃業している現実があります。どちらにしても、エンジニアとしての経験と腕に加え、高いモチベーションと強いメンタルが必要になるでしょう。フリーランスや起業家の場合、会社員にはない苦労がある一方、収入アップの可能性は大きく広がります。収入アップが目的ではなく、時間や場所にとらわれずに働きたい人、通勤できない事情がある人などにとっては、自分の能力を生かせる貴重な選択肢になるでしょう。